日本の教育改革の柱の1つである「アクティブラーニング」について私個人の見解を、子育てや留学などのアメリカでの経験を元に数回に分けてお話したいと思います。

「英語学習の早期化」「プログラミング教育」「英語の民間試験導入」「記述式問題導入」「アクティブ・ラーニング」など子どもたちが社会に出てから役に立つ能力や資質を伸ばすための指針やチャレンジの記事を目にする機会が多いですよね。実際2020年度からいくつかの指針は実践されるようですが、「アクティブラーニング」に関しては先ずShow & Tellをというのが私のオススメする戦略です。最初は日本語で良いのでShow & Tell を習慣化、英語が入ってきたら徐々に単語から英語でも行っていくことがベストな戦略です。

アクティブ・ラーニングの場で実際に能動的に活動する事を期待されるのは子どもたち。そこで交わされるる意見について生産的でポジティブな感想や質問をして議論を進め、結論を導き出して学習成果に繋げるのも子どもたちが中心です。アクティブ・ラーニングという授業形式を導入する前に、理想的には4,5才の恥ずかしの感情が弱い段階でShow & Tellを日々の自然な活動として導入する必要があります。

アクティブラーニングとは?

Wikipediaを見ると「学習者が能動的(アクティブ)に学習(ラーニング)に参加する学習法の総称」とあります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/アクティブ・ラーニング

受動的でない授業、簡単に言うと講義形式以外の授業なんですね。つまりそれぞれ個々の生徒たちの自主性に重きを置いているので、授業によって生徒たちの知識が深まるかどうかは生徒たちの自主性に依存することになります。

つまりアクティブラーティングをスタートする際に先ず確認しなければいけない点は「生徒たちの自主性が十分に確立されているかどうか?」ということになります。

アクティブラーニングの前提条件としてのShow & Tell

次はShow & Tellの説明です。

欧米でNurseryやPreschoolに行き始めるとまず行う定番の活動。

子どもたちが順番でクラスのみんなに知ってほしいことを前に出て何かひとつ発表します。うちの2人の子どもたちも4才ぐらいからやっていました。次の日Show & Tellだよというと、紹介するおもちゃを決めたり、週末のイベントの事を思い出して話してみたり準備をしていました。クラスメートの特に面白かった話やおもちゃのことをその日の夕方に話してくれたりも。

授業参観でもShow & Tellがあるので様子を垣間見れるのですが、楽しくできるよう先生も周りの生徒も盛り上げてくれて、恥ずかしがっていた子たちもいつの間にかShow & Tellの時間が楽しみになって、得意になってくると次の出番が待ち遠しくなるようです。

びっくりするのは恥ずかしさが楽しみに変わるそのスピード。大人の場合人前で話すのが苦手な人は本を買ったり、セミナーに参加したり試行錯誤して何年もかけて改善の努力をしますが、子どもたちはShow & Tellを2,3度経験すると「次はいつかな?早く〜をみんなに紹介したい!」となります。楽しさが勝つんですよね。

みんなの興味を引いたShow & Tellには「そのおもちゃの名前は?」「何歳の時に出会ったの?」「どこで買ったの?」などなどたくさんの質問が飛び交いますが、子どもたちは慣れた感じで質問に答えていきます。

ここまでお話ししてお気付きの方も多いと思いますが、このShow & Tellの活動がアクティブラーニングを行うためのPrerequisite(前提条件)として機能しています。

そしてShow & Tellを始めるタイミングが非常に重要なことも分かります。そう、まだ恥ずかしさが芽生える前」に行う事で効果をあげています。

スタイルを真似る前に基礎固めを

つまりShow & Tellはアクティブラーナー(Active Learner)への基礎固め。毎日のルーティンワークです。

つまり先ず適切な時期に

英語はフォニックス
アクティブラーニングはShow & Tell

のルーティンで基礎固めをすることが英語で能動的に学びを行える子どもたちを育てる前提条件なのです。

学園の森 ENGLISH では教育改革の試みが全ての子どもたちの経験になり、スキル向上に役立つよう、基礎固めをしっかりしていきます。クラスの仲間に良いインスピレーションを与え、盛り上げていくようなリーダーを育てていきます。