2024年度から英検がリニューアルされます。英検3級以上の受験者が対象です。「これからの日本人に求められる英語力とは?」という問いへの示唆に富んだ大きな変更です。

このPDFは、公益財団法人 日本英語検定協会が発行したもので、2024年度から実用英語技能検定(英検)の問題形式が一部リニューアルされる予定であることを通知しています。このリニューアルは1級、準1級、2級、準2級、3級の試験に適用されます。

英検リニューアル : 知識・教養としての英語から、「使える」英語へ

2024年度リニューアルの背景として、英検はこれまでの学習指導要領に基づいた英語能力観を反映した出題を行ってきましたが、現行の学習指導要領では、複数の技能を統合した言語活動の充実が目指されています。また、知識や技能の習得だけでなく、コミュニケーションを行う目的や場面、状況に応じた言語の運用を考える中で思考力、判断力、表現力等の育成も求められています。これらを踏まえ、新たな英語能力観を反映した出題形式を取り入れたリニューアルです。

リニューアルの具体的な内容は以下の通りです:

  • 1級:筆記試験では、語彙問題・長文問題の設問数が一部削減され、既存の「意見論述」の出題に加えて「要約」問題が出題されます。
  • 準1級:筆記試験では、語彙問題・長文問題の設問数が一部削減され、既存の「意見論述」の出題に加えて「要約」問題が出題されます。また、Speaking試験では、受験者自身の意見を問う質問(No.4)に話題導入文が追加されます。
  • 2級:筆記試験では、語彙問題・長文問題の設問数が一部削減され、既存の「意見論述」の出題に加えて「要約」問題が出題されます。
  • 準2級:筆記試験の時間が75分から80分に延長されます。語彙問題・長文問題の設問数が一部削減され、既存の「意見論述」の出題に加えて「Eメール」問題が出題されます。
  • 3級:筆記試験の時間が50分から65分に延長され、既存の「意見論述」の出題に加えて「Eメール」問題が出題されます。3級に関しては語彙問題・長文問題の設問数に変更はありません。

つくば研究学園の英語教室「学園の森 ENGLISH」では開校当初より、英検3級を英語運用者のスタート地点と位置付けて、日本人が自分の意見を英語でアウトプットすることを目標に、それを前提とした超効率的カリキュラムをデザイン、そして日々レッスンを通してカリキュラムを最適化しています。

目指すのは英語で読み、調べ、考え、説明できる 自立した言語運用者 子供たちの将来の姿を明確にイメージしなから、英語運用者のスタート地点の目安として先ず英検3級(CEFR A1 レベル)を取得します。

学習者への影響は?

次に、公益財団法人日本英語検定協会が2024年度から実施する英検のリニューアルについて、その背景と目的、そして新たな英語能力観とその重要性、さらにはこれらの変更が学習者にどのように影響するかについて考察します。

英検リニューアルの背景と目的

英検のリニューアルは、現行の学習指導要領では言語活動の充実が目指されていることを背景にしています。これは、今までの与えられた文章を読み解き、内容を把握する受け身の英語から、能動的な「リーダーシップ」を発揮する「発信者」「言語運用者」の英語という新たな英語能力観に基づいています。具体的には、新たな出題形式が取り入れられ、試験時間が一部の級で延長されるなどの変更が予定されています。

新たな英語能力観とその重要性

新たな英語能力観とは、単に英語の知識を蓄えるだけでなく、それを活用して自分の意見を表現したり、他人とコミュニケーションを取る能力を重視する考え方です。これは、現代社会で求められる英語力の本質を捉えており、英検のリニューアルはこの観点を強く反映しています。

英検の変更が学習者にどのように影響するか

これらの変更は、学習者にとっては新たな挑戦を意味します。例えば、Writingの出題数が増えることで、より多くのアウトプットを求められるようになります。また、Speaking試験では、受験者自身の意見を問う質問に話題導入文が追加され、より高度な表現力が求められます。これらの変更は、学習者が英語を使って自分の考えを表現する能力をより一層鍛える機会を提供します。

以上のように、英検のリニューアルは、新たな英語能力観を反映したものであり、学習者にとっては新たな挑戦とチャンスを提供します。これからの英語学習において、これらの変更を理解し、適応することが求められます。

2024年度に向けて今からできる対策は?

ライティングに関して、全ての級、年齢を超えた基本的な対策を挙げていきます。

タイピング

「え、タイピング?」と意外に思われるかも知れませんが、今後の英検対策で必須になってくるのは先ずタイピングです。

運営者、受験者両者にとって効率的なのは手書きではなくタイピングによる学習。ライティング指導は諸外国並みに今後キーボード入力が主流になります。今回導入予定の要約問題の練習をする場合、書き終えてからの編集や推敲の頻度が増えるため、学習者、指導者両者にキーボード入力受験のメリットが認知されます。また、採点者側の負担軽減の観点からもキーボード入力での受験が推奨されるようになります。

新形式の導入で:

  • S-CBT受験者の増加
  • キーボード入力によるライティングを選択する受験者の増加

が見込まれます。

そこで、ここでは「学園の森 ENGLISH」で使用しているタイピングトレーニングのサイトをご紹介します。

https://www.typingclub.com/

低学年でも無理なく、効率的にタイピングの基礎が身に付きます。

今後問題作成や採点などでAIの活用が検討されているため、英検のオンライン化が進むことは明らかです。

https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2023/pdf/20230912_info_eikenAI.pdf

パラグラフライティング入門(基本理論)

今後の英語学習の基礎になる重要なコンセプトです。

  • 主題文でのアイデアの紹介
  • そのアイデアをサポートする詳細を提供
  • 結論文でアイデアをまとめる

という基礎をベースにロジックの構成を意識して戦略的に4技能、特にライティングとリーディングに取り組めるよう生徒たちに指導していくことが求められます。

読解力養成

リーディングの際も、パラグラフライティングの理論を使って事前に文章の構成の見通しを立て、戦略的に読み、効率的に回答する、というトレーニングが求められます。

英作文力養成

実際にパラグラフライティングの形式を使って英文を書くことはもちろん、言い換えの技能が試されます。「いちいち日本語に訳さず」文章の全体像、つまり「要点」と「論理構成」を把握して、英語で再構築する力が求められます。

そして、日頃から「こう言いたいときは英語でどう言うんだろう?」と DeepL などで調べる習慣をつけておくと、その表現が必要な状況と紐づけてイメージで表現が覚えられるので、いちいち日本語で考えてから英語というステップを経なくても文章が書けるようになっていきます。

以上、簡単に今回の英検リニューアルについての概要と対策についてご紹介しました。

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