ここでは、フォニックスで音から文字へと英語の基礎を固め、日本語を介さずに英語を理解して学んできたこどもたちが、英検をどう活用し、読む、聞く、書く、話すのどの分野から強化していくのが効率的かというお話をしていきます。

以下は英検2級に関してですが、3級以上のどの級にも当てはまります。

小学生にとっての英検2級

過去問による出題傾向の分析

まずは英検の過去問を使い、Reading, Listening, Writing各分野で英語としての難易度と問題の内容自体の傾向と難易度を分析しました。

英検のターゲットユーザー: 日本で英語教育を受けている学生および過去に英語教育を受けて英語学習を続けている社会人

各セクションの難易度: ① 英語 ② 内容に分けて難易度を分析。特に内容に関してはそれぞれのタイプの「小学生」にとって身近で理解し易い内容かという点を重要視します。

小学2年生(帰国子女)が英検を受けた場合

Reading: 英語: ; 内容: 難

他の分野に比べて英語の難易度が高い。内容は学校の教科書や模試などに出てくるような環境問題、あまりよく知られていない地域の風習や社会的な問題、科学や医療に関する記述など、小学生低学年が興味を持つように噛み砕いて身近な話題と関連づけて受験者自身に関係のある話題として捉える練習が必要。

Listening: 英語: 易; 内容: 易

分量も少なく内容も日常会話の内容を問うなどが中心で平易。帰国生・インター生に限らずフォニックスから音で英語を学ぶ小学生にとって1番の得点源。

Writing: 英語: 易; 内容: 難

内容に関しては Reading 同様で小学生が興味を持って回答をするには内容を噛み砕いて想像力豊かに、柔軟に捉える練習が必要。英語のレベルは回答がパターン化しているため対応が容易。

よって、帰国生である娘の英検対策の時間配分は Reading 60, Writing 35, Listening 5としました。

英検の特徴

ここまでの分析で小学生英検受験者にとって非常に重要なポイントが分かります。つまり、

リスニングは簡単(英語・内容とも)

低年齢の受験者にとって他のセクションと比べて英語、内容共に取り組みやすく、得点源になりやすい

ということです。そしてこれは日本で開発されている他の英語テスト(高校入試、大学入試共通テスト、TEAP、GTECなど)に共通して見られる特徴です。英語を英語のまま理解する訓練をしていない「従来型英語学習者」向けにデザインされたテストであるということです。

よって音・フォニックスから入りバランス良く英語学習をしてきた小学生にとって英検のリスニングは簡単に感じて当然で、その状態を目指すべきなのです。

特にこれから英語の学習を始めるこどもたちには、

①フォニックスから積み上げて英語を英語のまま理解することを習慣化させ、まずリスニングでの得点力をつける

②リスニングで合格レベルに達している級にリーティングとライティングのレベルを合わせていく

という英検対策のアプローチが最も効率的でおすすめです。(まず文法や語彙の穴埋め問題を練習させて音、発音、リスニングは後回しといった従来型のやり方は英検受験者、特に小学生のうちに3級以上を目指すこどもたちにとっては効率的でないということです。)

まずは英語の音を身につけるところから

小学生受験者の英検の各セクションの英語と内容の難易度を理解して、ただ闇雲に点数の上がらないセクションを強化するのではなくて、無理のない自然な英語学習の流れの中で得意なところからレベルアップさせていくことが大切です。小学生の場合、まずはフォニックスから、発音、音読、そして多読、作文へという流れが一番無駄が無いですね。

このステップを踏むと小学生受験者の英検のスコアはリスニングが最も高くなります。英語が一番簡単なセクション、年齢以上の内容の知識が要求されないセクションなので、英検のリスニング高得点イコール年齢的に無理なくバランスよく英語学習ができているという証になるのです。

ひきつづき英検対策の具体的な内容、そして効果のあった学習法についてお話いたします。

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