つくば研究学園の英語教室「学園の森 ENGLISH」での英検準1級合格の経験と、つくばでの英検対策について詳しく解説します。

受験者の低年齢化が進む英検において、小学生が英検を受ける際のポイント、特に習い事や中学受験などの塾通いで多忙な小学校高学年時の英検受験の心構えについて、そして具体的な対策内容をお話ししていきます。

今回準1級に合格したのはの娘(小5)です。

今回の受験は従来の紙ベースの受験ではなく、水戸会場でS-CBT形式で受験しました。他にも数名、同年代の小学生が受験されていました。

ちなみに、前回の小学2年時の英検2級受験は、帰国子女の英語力維持が目的でした。こちらの記事をご覧ください。

対して、今回の準1級受験では、「日常的な英語」からレベルを上げて、より「アカデミックな英語」の運用能力を得るという、英語運用能力のレベルアップを目指しました。

参考に、CEFR (外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠)の英検2級(B1)と準1級(B2)の英語運用能力の概要です。「日常英語」と「アカデミック英語」の分かれ目が丁度2級と準1級の間にあることが分かります。

自立した
言語使用者
B2自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
B1仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。

小学5年生になる頃には、専門的、抽象的な話題への理解度が上がり、社会問題などにも関心が持てるようになるだろうと期待して準一級の受験を決定、小学校4年生の夏休みから準備を始めました。

つくばでの英検対策: 成功へのステップ

「英語の記録会」- モチベーターとしての英検活用

特に小学生で英検受験されるお子様の保護者の方にお伝えしたいのは、「合否で一喜一憂しない」ということです。英検は中学受験ではありません。そして単語の暗記競争でもありません。英語の運用能力をチェックする【ものさし】です。日々英語に触れて英語を学ぶ生徒たちそれぞれの「受験時の」力を測ります。陸上競技や競泳など、個人種目の「記録会」のイメージですね。そしてもちろん「記録会」は日々の練習のモチベーターになります。

成長のタイミング

もう一つお伝えしたいことはこどもたちの成長を「忍耐強く待つ」ことです。こどもたちの成長は予測不能、特に小学生時代のこどもたちはいろいろなきっかけで「ぐ〜ん」と成長します。(そしてず〜っと伸び悩む時期もあります。)そしてそのタイミングも予測不能。だからこそ、周りから、忍耐強く、いろいろな刺激(インスピレーション)を与えて、こどもを信じて「クールに」見守ってあげてください。

4度目の正直: 英検不合格時の声のかけ方

小学校2年時の2級合格の時とちがって、今回の準1級合格には4回の受験を要しました。2022年10月、2023年1月、4月と不合格が3度続き、4回目の7月の受験で合格しました。

オンラインでの結果発表日、「不合格」の文字を見る度に「ガ〜ン」。一番ショックを受けるのは受験者本人なので、

「今回は目標タイムには届かなかったね。」「目標タイム突破に向けてがんばろう。」

という姿勢で、日々の練習を引き続き頑張れるよう声をかけてあげてください。

英語力の維持向上は効率的な方法での習慣化、日々続けることが大切です。スポーツの記録会のように英検を能力向上のモチベーターにしてください。

得点の推移

以下、今回の得点の推移になります。writing と speaking のスコアが4回目に急に上がっています。readingに関しても、中身を見てみると、実は4回目は part 1 の語彙問題の点数が大幅に下がったのですが、その分を後半の長文読解で挽回しています。「アカデミックな」文章の内容理解、そして自分の意見のアウトプットを型に沿って論理展開する練習を続けた成果が実を結びました。また、抽象的で社会性の高い問題への関心が出てきたという年齢的な成長要素もスコアアップの要因です。

CSE*readinglisteningwritingspeaking
2239558626542513
2284539628605512
2208561622510515
2436557649638592
*合格基準点は 2304

指導する側も忍耐力を試されましたが、「あきらめずにコツコツと練習を続けてきてよかった。」という成功体験を生徒と指導者、そして保護者が共有できたので、お互いに良い学びになりました。

英検に関するアンケートへの回答

前回同様の振り返りをしてみます。

保護者と指導者両方の立場からアンケートに答えました。以下、基本的な姿勢、サポート体制に関しては前回と同様、

  • 英語教室での対策
  • 家庭での学習・サポート

がこの年齢の英検受験者には必要であることは変わりません。

但し、高学年では自主性が出てきているので、家庭での保護者のサポートの比重は減り、生徒本人のモチベーションの維持、そしてそれを指導者がどう引き出すか、問われるようになります。

具体的な英検対策の内容

使用した参考書・問題集は?

旺文社 英検準1級リーディング問題
使用期間: 2ヶ月
使用頻度: 週1回
1回あたり30分

旺文社 つきっきり英検準1級
使用期間: 2ヶ月
使用頻度: 週3回
1回あたり10分

ジャパンタイムズ 最短合格!英検英作文問題完全制覇
使用期間: 4ヶ月
使用頻度: 週1回
1回あたり1時間未満

 

旺文社 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題
使用期間: 1ヶ月
使用頻度: 週1回
1回あたり1時間未満

英語教室・塾などは?

つくば研究学園「学園の森 ENGLISH
英検対策コース(プライベート)
1時間 週1回 *テキストは基本的に上記のもの(参考書・問題集)
主にライティング、スピーキング、長文のパラグラフリーディングを指導

使用アプリ・ソフトなど

abceed

あなたの英語の得意・苦手分野を教えてください。

リーディング : 苦手
リスニング : 得意
スピーキング : 得意
ライティング : 苦手

各分野の対策

リーディング

過去問を繰り返し解く。その際に英文和訳はぜず、段落ごとに内容を要約する練習を重点的に行うことで、文章のメインアイディアとそこへ導く作者の論理の展開を掴む練習をした。

さらに、論理展開の際に高頻度で使用されるキーフレーズを学び、作者の意図と根拠を抜き出す練習をした。

リスニング

日々、Youtubeなどでお気に入りの英語のドキュメンタリーを視聴。

https://www.youtube.com/@investigationdiscovery/videos

スピーキング

旺文社の過去問を使って予行練習。パラグラフリーディング練習のおかげで、論理展開を意識するようになり、徐々に論理的に意見を述べられるようになった。

ライティング

パラグラフリーディングで身につけた論理展開のキーフレーズを、自分が意見を述べる場合にも活用して、読み手にとってより分かりやすい論理展開ができるよう練習をした。

小学生の英検 – 感想

今回は本人の答えをそのまま掲載します。

大変だったこと、苦労したことは?

苦手な長文をやったこと

やる気を出すための心がけは?

チアを続ける・兄が楽しそうなので、茗渓の英語クラスに入りたい

あなたが好きなことで、英語と関わりがあることを行なっていますか? 

映画を見ること(ハリーポッターなどなど) 英語の面白い動画を見る

合格の決め手は?今後受験する方へのアドバイスは?

苦手な科目をたくさんやる

ライティングのトピックが簡単だった。

トピック: お年寄りへの健康をサポートするお金が足りているか

英検を受験するメリットは?

(これは既に冒頭で述べたので割愛します。)