学園の森 ENGLISH の教室をスタートさせて1年、英検2級合格者を出すことができました。

約6ヶ月程の英検対策の指導で見えた気づきを共有させていただきます。受験者の低年齢化が顕著な英検において、特に小学生が英検3級以上を受ける際のポイント、具体的な対策内容をいくつかに分けてお話ししていきます。

合格したのは私(学園の森 ENGLISH 代表。通称 TF)の娘です。

英検2級受験に向けた学習をする前の彼女の英語力に関してはこちらの記事をご覧ください。

今回のケースでは英検を帰国子女の英語力維持に活用・利用しました。そしてそれは概ね成功したと言えます。

英検を利用して帰国子女の日本に帰国してからの英語力の維持、向上を無理なく、そして効率よく行えた

というのが率直な感想です。

英検に関するアンケートへの回答

オンラインでの合否確認後、今回の受験に関してアンケートに答えました。このようなアンケートは有意義ですよね。家族や指導者も含めた英検受験者(ユーザー)の意見(ユーザーフィードバック)を時代とユーザーの要求の変化に合わせてより有用な試験へとアップデートしようという運営側(日本英語検定協会)の意思が感じられます。

保護者と指導者両方の立場からアンケートに答えました。話を進めていきます。

  • 英語教室での対策
  • 家庭での学習・サポート

という2つ大きなサポートがこの年齢の英検受験者には必要です。今回は教室と家庭の境界線がはっきりしませんが、教室の指導者と家庭の保護者が効率的、効果的に連絡を取り、受験者の状況の把握、家庭での英語習慣づくり、そして実力が英検のフォーマットで十分に発揮されるようトレーニングを行う教室との協力関係が合格の秘訣であることは明らかです。

生徒に合わせた柔軟な学習ルーティン設定、家庭でのサポート、そして英検対策という3つの歯車が噛み合うことが無理のない実力の養成と合格という結果に繋がっていきます。

具体的な英検対策の内容

アンケートでは、英語の学習歴、日々の学習に費やす時間、通塾歴、海外滞在歴など受験者の英語学習の経験に関する質問が続いた後、いよいよ

「何を使ってどのように英検受験の準備をしたか」

という質問に答えていきます。

使用した参考書・問題集は?

学研プラス 英検過去問題集
使用期間: 2ヶ月
使用頻度: 週3回
1回あたり55分

 

旺文社 二次試験・面接 完全予想問題
使用期間: 1ヶ月
使用頻度: 週3回
1回あたり1時間未満

ジャパンタイムズ 最短合格!英検英作文問題完全制覇
使用期間: 2週間
使用頻度: 週5回
1回あたり1時間未満

 

英語教室・塾などは?

もちろんつくば研究学園「学園の森 ENGLISH」:)
英検対策コース(プライベート)
1時間 週3回 *テキストは基本的に上記のもの(参考書・問題集)

使用アプリ・ソフトなど

無し

あなたの英語の得意・苦手分野を教えてください。

①リーディング : 苦手
②リスニング : 得意
③スピーキング : 得意
④ライティング : 苦手

各分野の対策

リーディング

普段の英語での読書。キンダーの頃から毎日30分と言われて、アメリカにいた頃は実行できていた。日本に帰国後は読みたい本がなかなか見つからなかったり、日本語の本、特に漫画に興味を引かれていて英語での読書は継続できていない。過去問を繰り返し解く。父と一緒に答え合わせ、内容の解説、間違ったところの確認を行なった。

②リスニング

日々、NetflixやYoutubeなどで英語のアニメやドラマなどを見る。Youtubeでは好きなアーティストの音楽を聴き、歌詞を覚えて普段でも歌っている。リスニングに関してはは対策はあまり必要無かった。

③スピーキング

旺文社の過去問を使って予行練習をした。まず試験のアウトラインを把握してから過去問を最初はゆっくり時間をかけて、2回目、3回目とだんだんスピードを上げて行い、質問を受けてからあまり時間を置かずに答えられるよう練習した。

④ライティング

スピーキングの対策にもなるのでライティングの練習に一番時間をかけた。最初は紙に答えを書いていたが、徐々に、ホワイトボードに要点、メモだけ書いてプレゼン、メモを取らずその場でプレゼン、というように練習を繰り返した。(ライティング練習からスピーキング練習への移行)

問題数が多く、カテゴリ分けされていて使いやすいので、ジャパンタイムズの準1級用の英作文問題集「最短合格!英検英作文問題完全制覇」を使用した。

小学生の英検 – 気をつけるべき点

大変だったこと、苦労したことは?

語彙、表現の強化も必要だったが、やはり年齢なりの問題である長文やライティング、スピーキング問題の内容理解のための知識を増やすことに時間がかかった。英語、日本語両方でノンフィクションの話題に意識して触れ、話し合うようにした。

やる気を維持させる工夫は?

兄がいるので、兄と英語で話したり、彼の読んでいる英語の本を見たり、そして一緒にYoutubeなどを見て。また、夕食の歯磨き後と英検学習の時間を固定して、毎日少しずつ練習すると習慣になって、やらないと違和感を覚え、徐々に自分から学習するようになった。

やる気を出すための心がけは?

常に英語に触れて、自分が興味を持ったものを優先してみたり読んだりしている。ニューヨークにいた頃の友達とオンラインチャットで話をしたり、ゲームをしたりするとお互いの生活違いや気づいたことを共有でき、刺激になってやる気が出る。

あなたが好きなことで、英語と関わりがあることを行なっていますか? 

ゲーム、読書、プログラミング、動画、音楽など7割ぐらいは英語で行うことが多い。特に音楽に関してはほとんど英語のものを聴いている。

合格の決め手は?今後受験する方へのアドバイスは?

やはり、日々英語に触れていること。読書や動画視聴などインプットだけではなくて話したり、書いたりアウトプットすることが大切だと感じた。日本にいるとアウトプットする機会を作るのが難しいので好きな歌の歌詞を覚えて学校でも休み時間に歌っていた。また、家族の協力がありがたかった。父や兄がライティング、スピーキングなどで一緒に練習をしてくれてお手本を見せてくれたのでとても参考になった。

英検を受験するメリットは?

やはり、「合格」「不合格」というようにはっきりとした結果が出るので合格したい気持ちになり、日々の英語学習の励みになった。

引き続き、小学生が英検3級以上を受験する際の対策のより具体的な方法、効果的なやり方をお伝えしていきます。

ご質問などいつでもご遠慮なく以下のフォームよりお寄せ下さい。

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